肌がきれいになる3つの要因

皮膚細胞の再生を促す
皮膚は新陳代謝を繰り返し、古い皮膚が剥がれて新しい皮膚に生まれ変わります。このターンオーバーは10代が20日、20代が28日、30代が32日と、加齢で周期が伸びていきます。
ポツポツと肌が荒れて、膨らみを潰すと脂質が飛び出し、おでこ、鼻、頬、あご、首筋などに広がったニキビも、肌ケアを継続すると自己治癒力で完治できるわけです。
例えば、治療を60日間続けることでターンオーバーが2回発生して、ニキビが目立たなくなってきました。逆にニキビが1~2週間で完治することは理論上、難しいことがわかります。
ただし、ターンオーバーの周期は個人差が大きいです。10代は日焼けや夜更かしをすると+5日も伸びますし、30代は十分な栄養と睡眠、ストレスレスな生活で-5日も短縮できます。
そのため、肌をきれいにしたい人は大人ニキビと思春期ニキビに関わらず、新しいニキビの発生をストップしながらターンオーバーを促進できるよう、生活習慣の改善が欠かせません。
健康的な食事と十分な水分を摂り、睡眠不足にならず、ストレスが少なく、住空間が清潔であることなどをベースにすることで、洗顔料や化粧水、外用薬や内服薬が効果を発揮します。

皮脂や汚れを溜めない
皮脂腺から発生する皮脂は毛穴から肌表面へ分泌され、肌を保護しています。この皮脂が不足すると、水分が蒸発しやすくなり、外部刺激や紫外線のダメージにも耐えられません。
しかし、ニキビができやすい人は皮脂が過剰分泌していることのほうが多く、常に毛穴が詰まりやすくなっています。
このとき、ターンオーバーの乱れや洗顔不足が重なると、肌に付着した汚れや代謝による老廃物も影響して、毛穴が完全にふさがれてしまい、外に出られなくなった皮脂が毛穴の中に溜まっていきます。
肉眼でも毛穴が詰まっている様子がわかるでしょう。呼吸できない毛穴ではアクネ菌が増殖しやすく、対抗するために白血球が活動しますが、白血球は活性酸素を発生させて正常な肌細胞まで破壊していきます。
その結果、皮膚が炎症を起こして、赤く膨らんだニキビができます。その膨らみにさらに皮脂が溜まり続けると、痛みを伴うほどに大きくなります。この状態を防ぐためには、根本原因である皮脂や汚れによる毛穴の詰まりを解消することが必要です。

洗顔料と化粧水を使う
ニキビの発生原因は栄養バランスが偏った食事、過度のストレス、ホルモンバランスの乱れなどの内的要因と、夏の湿気と冬の乾燥、紫外線の浴びすぎ、指で触るなどの刺激、メイクなどの外的要因に分類できます。
そのため、ニキビの対策も食事、皮膚科で貰う内服薬や漢方薬、栄養補助剤、睡眠などの内的療法と、洗顔料や化粧水、美容液、皮膚科で貰う外用薬、エステなどの外的療法に分けて考えたいです。また、肌が荒れやすい体質や遺伝、生理前だけにニキビができる人もいます。
この中でもニキビを完治させるポイントは洗顔を必ずすることです。特に不要な皮脂のみを除去する効果が高かったり、アクネ菌を殺菌できるニキビ用洗顔料は期待できます。さらに保湿力に優れたニキビ用化粧水も汚れや雑菌から毛穴を保護して、ニキビの炎症を防ぎます。
毛穴が詰まった白ニキビ、汚れが酸化した黒ニキビ、皮膚が炎症した赤ニキビ、化膿して痛みが伴う黄ニキビなど、ニキビの状態によって皮膚科から処方される薬は異なりますが、不要な皮脂、1日の汚れ、アクネ菌や雑菌を洗い流す洗顔は、ニキビ対策としては共通しています。